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風水学で考える「散骨」①横浜中華街の風水健康館

2014年09月29日 category : スタッフブログ 

早いもので、今年(平成26年)も秋のお彼岸を過ぎてしまいました。連休を利用してお墓参りに行かれた方も多かったかと思います。

ところで、「散骨はしてもいいの?いけないの?」というお問い合わせが最近多く寄せられるようになりました。生前にご本人が希望されたり、様々な現実的事情から散骨を検討される方も増えていますが、いざとなると、やはり戸惑ってしまうケースが多いのではないでしょうか。
もちろん、(法律の認める範囲であれば)散骨という葬送方法自体が良い悪いということはありませんが、当店の取り扱う風水とお墓という観点から、散骨について考えてみたいと思います。

風水学では、家とお墓が「気」というエネルギーで繋がっており、お墓に埋葬された遺骨に含まれる「基因」を通して子孫に影響を与えると考えられています。ですから、基因の含まれた遺体・遺骨は極めて大切なものであり、いかに良い気の流れ集まる場所(「明堂」)に埋葬するかを重要視する文化がつくられてきました。(当店ホームページ「お墓と風水」「風水墓とは」「東洋の風水墓」もご参照下さい)

このことをみると、風水思想を共有する極東アジア圏(中国・朝鮮半島・日本)の人々には、ご先祖様の遺体・遺骨に対する、一種独特な、格別なる思い入れがあるといえます。散骨のように、母なる大地や大海に遺体を還す考え方があったとしても、いざとなると戸惑ってしまうのは、私達に連綿と受け継がれてきた「自分の根源なる存在を証すもの」への思いが、無意識にそうさせているのかも知れません。
(つづく)